紙パ技協誌
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総説・資料
ウエットエンドの最適化による抄紙マシンの操業性向上 その2
谷口 昌但木 孝一山路 宗利黒瀬 茂常川 謙二
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58 巻 (2004) 8 号 p. 1066-1076

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抄録

近年,環境に対する関心の高まりから古紙の大量使用が進み,歩留り・濾水・紙力など紙質に影響を与えるだけではなく,マシンの汚れなどマシンの操業性にも大きな影響を与えている。また,中性抄紙化への転換と過剰添加によるスケール問題などから,これまで酸性抄紙で大量に使用されてきた硫酸バンドは,使用量が減少してきているのを始めとし,使用薬剤の大幅な見直しが行われている。また,操業性向上と品質は相反する性質であり,一方の物性が良くなれば他方の物性が悪くなることが多く,単純な薬剤効果のみでは要求課題の解決が困難になってきている。
そこで我々は,このような状況下でマシンの操業性・生産性の改善という課題を解決するために,マシン状態を化学的・物理的・生物的に分析し,システム的な薬剤の添加を行なうことを検討してきた。前報では,「ウエットエンドの最適化による抄紙マシンの操業性向上」と題して,特にマシンの汚れを微生物・無機物・有機物の観点から分析し,課題解決のための提案を行った。
今回,我々は長年培ってきたノウハウを活かし,微生物対策法とピッチ・アニオントラッシュ等の夾雑物を効果的に捕捉するウエットエンド改質法,さらにスケールや起泡等による操業性の改善方法までを含めたトータルデポジットコントロールシステムの紹介を行う。

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© 2004 紙パルプ技術協会
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