設備保全部門では生産効率の向上と生産設備の維持, 操業安定化のために日々設備の保全を実施しているが, 限られた予算の中でこの目的を達成するためには, 設備の特徴を捉え, 適切で計画的な保全を実施する必要がある。このような保全管理を実現させるためにはコンピューターによる情報のデータベース化が必然であり, ここに蓄えられたデータの活用が保全管理業務の効率化と迅速な保全情報の伝達において重要な役割を果たすことになる。
今回構築した計画保全システムは, 入力作業の繁雑さや負担をできるだけ軽減し, 計画・履歴・分析・改良という計画保全のPDCAサイクルをスムーズに実現させるための最良のツールとなるように構築した。このシステムを保全管理業務に定着させることで, 業務の効率化に加え, 設備故障の削減と保全費用の圧縮が行えるものと期待している。
本稿では, 八代工場で計装設備を対象として構築を進めている計画保全システムを紹介する。このシステムは, 電気設備や機械設備への展開も行われており, 日本製紙各工場で導入が可能となるように構築を進めている。