製紙メーカーで, 多くの場合予測できないベアリングの損傷が運転停止と大幅な生産ロスを生じ, 予想外のコスト発生を招く原因となっている。このような予測不可能な運転停止を阻止するために, 製紙工場では定期的なベアリング交換やモニタリングなどいろいろな予防保全が行われている。
最近, 事前に軸受の損傷を発見することができることからオンラインモニタリングが注目を浴びている。最新のマシーンでは, 主要のロールだけではなくガイドロールなどほかのロールにもセンサーが取り付けられている。オンラインモニタリングでは, ベアリングの振動を監視し周波数分析を行うことによって損傷が見つけられる。経験を重ねることによって周波数分析結果から残存寿命の予測が可能になる。
残存寿命の予測が可能になれば, マシーンのシャットダウンの時期を計画し, 損傷のベアリングを効率よく交換できるようになる。しかし, 潤滑不良や設計不良などの損傷の根本的な原因を知りその対策を行うこと, そして部品の交換が容易にできるような設計を行うことが更なるシャットダウン時間の短縮と保全コストの削減につながる。