紙パ技協誌
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総説・資料
FEI(特定事象の抽出と見える化)技術の抄紙機への適用とその応用
藤田 和貴西村 淳
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65 巻 (2011) 8 号 p. 763-767

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抄録

抄紙工程に取付けられているセンサは,BM計のセンサ共々生産(量と品質)の遂行を主な目的としている。したがって,それらのセンサ情報を抄紙機そのものの不調を知るために利用することは難しい。一方生産ラインにトラブルが発生(紙切れ,あるいは品質面など)した場合,その原因を特定する最も有効な手段が「ビデオ」撮影による解析である。異常発生時の対応はここ10年ほどの間に普及した複数台のカメラを組合わせた「紙切れ監視カメラシステム」に負うところが大きい。
ビデオの画像はセンサからの情報に比べて桁違いの情報を含んでいる。反面,動きの速い事象を確認するにはスロー再生が必要となり,その作業には多くの時間が必要となる。FEIの技術はビデオ上の注視すべき所にライン(FEIスライス)を設定し,その値をFEIマップ化することで,特定事象の抽出と時間変動を一目で確認できる。
FEI(Feature Extraction and Identification:特定事象の抽出と見える化;米国IVS社により開発2009年に特許申請中,以下FEIと略す)はシート・リリースポイント,ばたつき,エッジ変動のモニタリングのような広範囲のアプリケーションにおいて適用され特定欠陥の「見える化」を実現する。またFEIは紙切れ発生時の経過詳細表示,地合,穴欠点表示などのアーカイヴとしても利用できる。
FEIは「紙切れ監視システム:WSPRO」の一部として,あるいはポータブルなビデオ・トラブルシューティング・システム(QuickEye)上で機能する。

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© 2011 紙パルプ技術協会
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