紙パ技協誌
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総説・資料
韓国向け最新アート紙設備のスタートアップ
立川 泰
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2012 年 66 巻 5 号 p. 486-490

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抄録

VOITH Paperが2009年7月に受注した,MOORIM P&P Co., Ltd.(以下MPP)向け韓国最大級のアート紙製造用設備(MPP DH PM1)が,2011年3月に大韓民国において稼動を開始した。
韓国の旧Donhae Pulpが2008年にMoorim Paperのグループ傘下に加わった後,2010年に会社名をMOORIM P&Pと変更したのが現在のMPPである。
従来韓国のアート紙製造設備は購入パルプを原料としており,パルプ設備と抄紙・塗工・仕上設備を統合した一貫工場は本MPP蔚山工場が韓国内で初の設備である。
本設備はアート紙設備としては韓国最大・世界最新鋭の9mマシンであり,また,韓国初のパルプ・抄紙・塗工・仕上一貫工場でもあることから本設備稼動のニュースは,他の韓国製紙会社をはじめとし,アジアの製紙会社の注目を集めている。
本報では,このPM1の設備およびプロジェクト開始から据付,スタートアップまでの概要に関して,コータを中心として紹介する。

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© 2012 紙パルプ技術協会
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