紙パ技協誌
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総説・資料
回転機械の運用効率化サービス
─機器を販売する時代から性能を契約する時代へ─
谷内 啓介
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キーワード: X5騒音・振動
ジャーナル 認証あり

2020 年 74 巻 2 号 p. 133-134

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抄録

デジタル技術の発展により,製造業においても従来の製品販売ビジネスモデルから,顧客ロイヤリティーや設備パフォーマンスを向上させる製品パフォーマンスを向上させる継続的なサービスとサポートの販売ビジネスモデルへ移行している。

製造プロセスのデジタル化は,IoTおよび人工知能(AI)テクノロジにより爆発的に発展してきている。企業はこのテクノロジを活用することで問題を即座に識別し,設備の稼働時間を最大化することができる。機械の故障が減り,修理費用が抑えられ,ダウンタイムを短縮することができるので,新たな収益を生むことができる。

SKFは,ベアリングを含め,状態監視装置による遠隔管理サービスなど,お客様の生産性向上のためのサービスを数十年にわたり行ってきた。最新のサービスであるSKF Rotation For Lifeは,ベアリング技術,損傷検出機能,信頼性サービスを統合パッケージで組み合わせた,月額料金に基づく長期にわたるパフォーマンスベースのサービス契約である。「回転」を売るというビジネスモデルを展開している。

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© 2020 紙パルプ技術協会
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