紙パ技協誌
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総説・資料
長岡工場6号機省エネ取組事例
齋藤 洋志
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2020 年 74 巻 9 号 p. 909-912

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抄録

長岡工場6号機の主力製品である工業用紙の一部の銘柄について受注が旺盛な状況が続いており,増産の必要性が出てきていた。本稿では,増産,蒸気原単位改善という視点で取り組んだ,「DDR増設による蒸気原単位削減」及び「ファインスチーム™JP-100H添加による蒸気原単位削減」の2つの事例を報告する。

「DDR増設による蒸気原単位削減」では,相川鉄工㈱製AWN14型ダブルディスクリファイナーを1系,2系の両工程に1台ずつ増設することで,既存銘柄の叩解能力不足による抄速制限を解消し,増産,蒸気原単位削減を図った。結果として,10~20%の抄速アップ,3~7%の蒸気原単位削減を実現することができた。

「ファインスチーム™JP-100H添加による蒸気原単位削減」では,栗田工業㈱製のドライヤー処理剤「ファインスチーム™JP-100H」を蒸気ヘッダーに注入することで,蒸気原単位削減を図った。ファインスチーム™JP-100Hは,ドライヤー内壁面に撥水性を付与することで,ドレン水膜層による熱伝達阻害を低減し,熱伝達効率を改善する薬品であり,結果として,複数銘柄で,0~10%の蒸気原単位改善を実現することができた。現在,添加設備の本設準備を進めている。

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