人類が直面している地球温暖化問題, 持続可能な開発の問題等のグローバルな環境問題に対し, 紙パルプ産業の主原料は植物繊維であり, 更新, 再生が可能なこと, CO2の吸収固定化が可能なこと, リサイクルに適していること等の利点があることを我々は認識しておく必要がある。一方, 紙パルプ産業はこれまで公害の発生源として度々引き合いに出されてきたが, 多額の投資とたゆまぬ努力の結果, 大気, 水質, 臭気, 廃棄物と総てにわたり大幅な改善を進めてきた。更に, 循環型社会の構築に向けて, 植林の推進, 古紙の利用拡大, 省エネの推進が必要であるが, そのためには地球環境的視野, 社会全体での取り組み, 産学共同の総合的研究の実施, 環境への配慮の経営判断への組み込み等が不可欠である。