紙パ技協誌
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高温ジャケットロールによる製紙用カレンダ
ソフトカレンダ, ハードニップカレンダ, その他
藤本 壹裕
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2000 年 54 巻 8 号 p. 1045-1052,030

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抄録

最近, あらゆる種類のペーパには, 嵩 (Bulk) があって, 平滑性 (Smoothness) が優れ, しかも印刷適性に優れているものが要求されている。特に, マガジン用の印刷用紙, 新聞用紙等には, ハイグロス (High Gloss) と平滑性があって, しかも嵩のあるペーパが求められてきている。特別にグレイズドペーパ (Glazed Paper) と呼ばれているペーパがそれである。当然, グレイズドペーパには, 優れた平滑性と同時にペーパの嵩が要求されることはいうまでもない。
製紙用カレンダは製紙機械の最終工程, いわゆるペーパの仕上げ工程で, ペーパの品質を決定する最も重要なプロセスである。ペーパの嵩を維持して平滑性及びグロスを高くし, 印刷適性をあげるには, 低ニップ圧のカレンダでしかも高温のカレンダロールを使う以外に考えられない。あらゆるペーパ及び板紙にとって, それは重要なプロセスである。ゼロニップ圧がペーパの嵩を維持する理想のカレンダであることは言うまでもない。それには, カレンダロールは温度が容易に高温に, しかも温度が均一なジャケットロールが不可欠であるといえる。
トクデンは, ジャケットロールを常にあらゆる製紙カレンダに効果を発揮するように開発に取り組んでいる。

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