Journal of UOEH
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奇静脈系の変異に関する解剖学的ならびに軟部人類学的考察
北條 暉幸
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1979 年 1 巻 1 号 p. 63-68

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抄録
奇静脈系に関する文献について概観を行った。さらに, 北部九州人24例について, 解剖学的ならびに人類学的考察がなされた。奇静脈系は, 奇静脈, 半奇静脈ならびに副半奇静脈の3部から成り立ち, 副半奇静脈はほとんど全例, すなわち23例に認められた(95.5%)。この出現頻度は, 徳留および六反田らによる結果よりも高い値を示している。なお, 奇静脈が上位の肋間静脈および右腕頭静脈と結合する例あるいは副半奇静脈が左腕頭静脈, 椎骨静脈と結合する例などが確認された。
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© 1979 産業医科大学
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