Journal of UOEH
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プラスミノーゲンA遺伝子(PLG*A)頻度の人種差
新宅 貴久榮古屋 義人
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1989 年 11 巻 1 号 p. 49-54

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抄録
PLG*A頻度の人種差について, これまで数編の報告があるが, いずれも充分なデータに基づく検討結果とはいえない. そこで, 現段階で可能な限り多数の資料を集めてPLG*A頻度の人種差(Negroid, Caucasoid, Mongoloidの差)を再検討した. この結果, MongoloidのPLG*A頻度は最も高く, NegroidまたはCaucasoidと明らかに有意差があった. 一方, Negroid, Caucasoid間には差は認められなかった. また, NegroidとCaucasoidのPLG*A頻度は, 内部変異が大きかった. 将来, さらに多くの人種集団の調査研究がなされた段階での再検討が必要と思われる.
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© 1989 産業医科大学
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