抄録
タバコ受動喫煙による生体影響を調べるための小動物用吸入暴露装置を試作し, その性能をFischer344雄性ラットを用いてテストした. 試作された装置は, タバコ副流煙発生装置と吸入暴露チャンバーとから構成されている. 性能テストのための吸入暴露条件は1日20本(4時間), 1週5日で3カ月間行われた. この間の日平均粒子濃度は10.0±4.3mg/m3, 一酸化炭素濃度は79±22ppmであった. 暴露期間中ほぼ一定の濃度を保って暴露できることが確認されたことから, 試作された本装置は, タバコ受動喫煙による生体影響を調べる装置として有用であると考えられる.