抄録
筋症状を呈する糖原病Ⅲ型の症例は比較的稀である. 少年期に発症し, 軽度であるが確実な筋症状を示した糖原病Ⅲ型の1症例を経験し, 筋生検を施行したので報告する. Hematoxyline and eosinにて筋胞体中に中等量の空胞を認め, タイプ2筋線維はperiodic acid-Schiffにて濃染し, ATPaseにてtype 2B deficiencyを認めた. さらに, 軽度のacid phosphatase活性の増加, 小円形または輪状のnon-specific esterase反応像を認めた. これらの酵素反応は, glycogenを取り囲む膜構造との関連が予想される.