Journal of UOEH
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Papanicolaouクラス分類の問題点
柏村 正道松浦 祐介川越 俊典杉原 耕一郎土岐 尚之
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1993 年 15 巻 1 号 p. 37-43

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抄録
我国においては, 細胞診断の結果はPapanicolaouクラス分類として示されることが多いが, 最近, 以下のような種々の問題点が指摘されている.
 1)クラス分類の解釈が診断医により異なる.
 2)炎症の細胞診が反映されない.
 3)ホルモン細胞診が反映されない.
 4)子宮内膜細胞診には応用出来ない.
 5)絨毛性疾患には応用出来ない.
 6)臨床医の対応がクラス分類のみで行われている.
以上の問題点について症例を呈示しながら解説するとともに, Papanicolaouクラス分類の廃止およびDescriptive diagnosisの確立を強調する.
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© 1993 産業医科大学
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