産業医科大学麻酔学教室
黒崎クリニック
1980 年 2 巻 2 号 p. 207-210
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慢性腎不全のため血液透析療法をうけている患者においては顕著な貧血が多く見られる. 一般に貧血患者ではヘモグロビン酸素解離曲線の右方移動が代償的に認められるが, 今回われわれは, これら血液透析患者について検討を加え次の結果を得た. 1)P50は対象群に比し有意に増大していたが, 2,3-DPGは有意の変化を示さなかった. 2)2,3-DPGがP50の増加にも拘らず増大しない理由としては代謝性アシドーシスによるpHの低下が最も大きいと考えられた.
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