Journal of UOEH
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胆石症の病態と手術適応
古沢 悌二西村 正也
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1980 年 2 巻 2 号 p. 273-282

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抄録
胆石症に対する外科的療法は近年, 肝内結石症の一部を除き, ほぼ完成の域に達したといっても過言ではない. 胆道精査法は病態の的確な把握を可能にし, それに即応した適正な術式の施行は予後を良好なものとした. 一方, 最近のコレステロール(コ)系胆石に対する経口溶解剤の登場は極めて魅力的であり, その合理的使用は有用であろう. しかし胆石症は複雑多彩な病像を呈する. 個々の病態に応じた治療法の選択こそ重要である. そこで現時点で手術適応とは如何にあるべきかを検討した. 現在なお手術適応は相対的には全胆石症に及ぶといえる. 絶対的適応としては急性重症胆嚢炎, とくに穿孔例, また黄疸高度例, 急性閉塞性化膿性胆管炎に対する救急的外胆汁痩造設のほか, コ系以外の結石, 胆管結石・肝内結石症, 胆嚢蓄膿・同水腫, 胆道系癌合併が否定できないものなどである.
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© 1980 産業医科大学
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