Journal of UOEH
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心因性運動障害およびいわゆる転換症状
太田 幹夫
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1980 年 2 巻 4 号 p. 555-562

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抄録
ヒステリーと転換症状に関する近年の知見を展望する. ヒステリーの診断には非常に混乱がある. またこの言葉の誤用や乱用によって誤診や時には誤った処置をきたすこともある. 追跡研究によると, ヒステリーと診断された患者の約60%に原因となる器質疾患の徴候を認める. 故にヒステリーは, 単一疾患でなく様々な器質疾患を含む不均質な群と考えられる. 今年改訂されたDSM-Ⅲ(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 3rd ed.)によると, 「ヒステリー」や「ヒステリー性」という言葉は見られず, 主にsomatization disorders, conversion disorders, psychogenic pain disorders, dissociative disordersという病名に分割されている.
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© 1980 産業医科大学
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