Journal of UOEH
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N-ニトロソジメチルアミンによる肝癌の発生に於ける発癌耐性DRHラットとその親株呑竜ラットとの間での顕著な差異
晏 穎東 監谷本 昭英深町 幸代伊藤 英明安部 哲哉東 胤昭
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1998 年 20 巻 4 号 p. 307-314

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抄録
近交系の発癌耐性ラット(DRH)は, 発癌感受性である呑竜ラットから単離・樹立され, 3'-メチル-DABやアセチルアミノフルオレンなどによる肝癌の発生は著しく抑制されている. 代謝系の抑制による可能性の有無を調べるため, 上記の肝化学発癌物質とは代謝的活性化の全く異なるN-ニトロソジメチルアミンを用いて両ラットで発癌実験を行った. N-ニトロソジメチルアミンを離乳直後の雄ラットの腹腔内に1回(10 mg/kg)投与し, 1年後での発癌状態を調べた. 11匹の呑竜ラットで5匹に肉眼的に検出できる腫瘍が認められた. 4匹の呑竜ラットで9肝癌と, 他の1匹では膀胱癌が存在し、病理組織学的にも確認した. これに反し, 10匹のDRHラットでは肝および他の臓器で肉眼的に識別できるような腫瘍は皆無であった。これらの結果およびDNA付加体の分析を初めとするこれまでの知見からDRHと呑竜ラットにおける化学物質による発癌感受性の差異は代謝的活性化の段階以外の機序による可能性が高いことを示唆している.
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© 1998 産業医科大学
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