Journal of UOEH
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人工呼吸器を装着した頚髄損傷患者のinternational repatriation(国際医療帰省)の1例
蒲地 正幸内田 荘平撫中 正博
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2001 年 23 巻 4 号 p. 443-450

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抄録
タイで自動車事故により頸髄損傷をきたした患者を人工呼吸管理を行いながら日本まで搬送した. 患者は55歳, 男性. タイへ出向中の自動車会社の社員. 交通事故により頸髄損傷をきたし, 救急病院に搬送された. 牽引整復後, 頸椎固定術が施行された. 受傷後約1ヵ月が経過した時点で状態が安定し, 日本へ搬送することになった. 神経学的には第5頸髄レベル以下の完全麻痺であり, 自発呼吸はみとめられるが十分な1回換気量が得られないため搬送中も人工呼吸管理が必要と判断された. 人工呼吸器, 酸素ボンベ, 吸引器, モニター等を現地の搬送アシスタント会社に手配してもらい, 日本から持ち込んだ医療器具を併用して無事, 日本まで搬送することができた. 飛行時間約6時間, 現地の病院を出発してから約11時間の医療搬送であった. 重症患者の国際搬送, 航空機搬送に必要とされる知識, 技術, 問題点について学ぶことができた.
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© 2001 産業医科大学
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