Journal of UOEH
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同時性食道, 胃表在型重複癌症例に対して大弯側胃管により再建し得た2症例
矢野 公一山下 智弘知識 真理子大崎 敏弘杉尾 賢二安元 公正
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2002 年 24 巻 2 号 p. 225-232

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抄録

同時性食道胃重複癌の2例を報告する. 症例1は58歳男性. 検診で胃に異常を指摘され精査したところ, 表層拡大型食道表在癌も併発していた. 胃前庭部のⅠ型病変に対して内視鏡下粘膜切除施行し, 病理所見は粘膜癌であった. その3週間後非開胸食道抜去術, 胃管による再建を施行した. 現在まで約5年無再発外来通院中である. 症例2は65歳男性. 吐血のため精査で, 胸部上部食道に2型の腫瘤を, また胃体上部前壁小弯側にⅡc型病変を認め, 胸腔鏡下食道切除術, 胃管による再建を行った. 病理所見では食道, 胃いずれもsm癌であった. 食道胃同時性重複癌でも早期胃癌であれば, 根治性を犠牲にしなくても, また結腸による再建でなく, 胃管を用いた再建が可能な場合がある.

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© 2002 産業医科大学
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