Journal of UOEH
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一山間地域におけるくも膜下出血の診療
太田 浩嗣河野 精一郎山田 治行橋本 昌典浦崎 永一郎横田 晃
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2003 年 25 巻 1 号 p. 79-87

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抄録
小国, 南小国町は阿蘇外輪山の外に位置し, 黒川, 小田, 杖立温泉などの温泉地でも有名な山間地である. かつて, 当該地域で発症したくも膜下出血患者は, およそ1時間半かけて, 近隣都心へ救急搬送していた. しかし, 1996年より, helical CTが導入され, three dimensional computed tomographic angiography(3D-CTA)による脳動脈瘤の診断及び外科的治療が可能となった. 当施設は, 当該地域における唯一の総合診療施設で, 当該地域でのくも膜下出血の状況が全て把握できることより, その発症状況及び治療成績を検討した. 更に, 3D-CTA のみでくも膜下出血を治療している施設も多くなっているが, その診断能力には限界もあり, 3D-CTAの実用性についても検討を加えた.
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© 2003 産業医科大学
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