Journal of UOEH
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企業外労働衛生機関による健康診断の実態調査 -マンパワーとサービスについて-
小畑 泰子成定 宏之藤代 一也筒井 隆夫清水 隆司日野 義之織田 進大久保 利晃
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2003 年 25 巻 1 号 p. 109-122

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抄録
わが国の職域における健康診断の実施状況を明らかにするために, 実際多くの職域健康診断を担当している企業外労働衛生機関(健診機関)を対象に実態調査を行った.
各健診機関に専属で勤務する医師数およびその業務時間配分は, 機関により差がみられ, 地域特性や機関の生い立ちにより特徴があると思われた. 看護職の業務時間配分も同様に, 機関により差がみられた. 医師の業務については, ある程度分担が進められており, 常勤・非常勤による業務内容の差に加え, 専門や経験に応じて担当業務が異なる傾向であった.
全衛連全体では, "総合精度管理事業" などにより全体のレベルアップに努めているが, 機関による格差もありその質の向上と均質化が重要と思われた. 健診機関において有所見者数の計上を事実上代行している場合も多く, 事業場のみならず健診機関ごとの有所見者判定基準についても統一したものとしておく必要があると思われた.
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© 2003 産業医科大学
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