Journal of UOEH
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発症から自然軽決までの経過が追えたCronkhite-Canada症候群の一例
峯 信一郎田中 良哉
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2004 年 26 巻 2 号 p. 245-251

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抄録
症例は62歳男性. 1994年3月, 胆嚢摘出術時に施行された上部消化管内視鏡検査, 注腸造影検査ではポリポーシスは認めなかった. 同年5月より味覚異常, 下痢, 脱毛, 爪甲の萎縮などの症状が出現. 同年10月消化管検査施行したところ, 胃, 十二指腸, 小腸, 大腸に密生するポリポーシスが発生していた. ポリープの病理所見はいずれも若年性型(Juvenile type)のポリープであり, Cronkhite-Canada症候群(CCS)と診断した. ポリペクトミーを施行した直腸ポリープの組織像からはJuvenile type polypに連続した高分化型腺癌が存在していた. 上記症状は経過とともに改善し, 発症後6年以上経過した現在まで, 胃や大腸のポリポーシスの再発は認めていない. CCSの外胚葉性変化と消化管病変は短期間で出現, 消長することが示唆された.
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© 2004 産業医科大学
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