Journal of UOEH
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ストレス状態の労働者の援助に対する解決志向アプローチの活用
三島 徳雄久保田 進也永田 頌史
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2005 年 27 巻 2 号 p. 197-208

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抄録
米国のミルウォーキーにあるBrief Family Therapy CenterのInsoo Kim BergとSteve de Shazerにより開発された解決志向アプローチはブリーフセラピーの一技法である. 産業保健スタッフがこの方法を使えば, 労働者の弱さではなく強さに焦点をあてて援助することになるため, 我々はこの方法は, 労働者との間にポジティブな人間関係を築く有力なツールになると考えている. 本報告では, ストレス状態にある労働者をこの方法を用いて面接した事例を紹介する. この労働者は身体愁訴のために来談し, 著者の一人が解決志向アプローチにより面接を行った. その結果, 職場で強いストレスを受けており, 上司との関係に問題があることが明らかとなった. この面接の中で, 労働者が自らの資源や強さに気づき, ついには自分自身で目標を設定した. 面接の最後では彼自身で解決策を見出し, その後も良好な経過を辿った. 以上のプロセスを紹介し, この方法の可能性を検討する.
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© 2005 産業医科大学
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