2007 年 29 巻 4 号 p. 407-415
Barthel Index (BI) と Frenchay Activitis Index (FAI) を用いてスモン患者, 脳卒中患者, 在宅高齢者における障害とライフスタイルの相違を明らかにした. スモン患者はBIが同程度の脳卒中患者に比し整容, 入浴, 更衣動作が高く車椅子やトイレ動作では低値であった. FAIにおいては, 在宅高齢者に比し活動は低いものの, 脳卒中患者に比し家事動作の得点が高値であった. 評価結果からスモン患者は在宅高齢者より日常生活動作に制限がありライフスタイルも非活動的ではあるが, BIが同程度の脳卒中患者に比しライフスタイルは活動的であったというスモン患者の特性をとらえることができた.