Journal of UOEH
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北九州市における特定建築物のアスベスト実態調査
真鍋 龍治欅田 尚樹加藤 貴彦黒田 嘉紀秋山 幸雄山野 優子内山 巌雄嵐谷 奎一
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2007 年 29 巻 4 号 p. 449-455

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抄録

近年, 国内外でアスベストによる健康被害が深刻となっている. 本調査は, 2006年度に北九州市内の店舗, ホテルなどの特定建築物を対象とした250施設の管理担当者宛に自記式アンケートによる調査を郵送にて実施した. その結果, 回答を得た150施設中18件でクリソタイル, クロシドライトなどの使用があった. そのうち, 「改善工事済み」と回答した施設はわずか6件であった. また, 築後年数が少なくなるに従って, アスベストを使用している施設件数も減少し, 法的規制とアスベストの有害性に対する認識の広がりを反映していることが示唆された. アスベスト教育の実施状況は, 実施していると回答したのが, 全150施設中21件であった. そのうちアスベストを使用している施設は9件であり, アスベストを使用している半数の施設が教育を実施していなかった. 以上より特定建築物ではアスベストの対応と教育が, いまだ不足していることが示唆された.

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© 2007 産業医科大学
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