Journal of UOEH
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日本産伝統雑穀類の抗酸化活性とラジカル消去活性
岡井(東) 紀代香石田 絵美中村 裕美子藤原 みさと岡井 康二
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2008 年 30 巻 4 号 p. 375-389

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抄録
日本産伝統雑穀類五種(黒米・赤米・高きび・あわ・ひえ)についてその冷水・メタノール抽出液の抗酸化・ラジカル消去活性の分析を行った. その結果ジフェニル・ピクリル(DPPH)ラジカル消去活性については, 高きび・黒米・赤米が比較的強いラジカル消去活性を示し, あわ・ひえが弱い活性を示したが, 特に高きびのメタノール抽出液がもっとも高い消去活性を示した. またそれらのラジカル消去活性は抽出液中のフラボノイドやフェノール酸の濃度に比例したが, 抽出液中のタンパク質や糖類の濃度と消去活性の相関性は認められなかった. 一方, リノール酸由来の過酸化脂質の生成に対してすべてに雑穀の抽出液が比較的強い活性を示したが, 冷水抽出液の方がメタノール抽出液より強い活性を示した. これらの活性と抽出液中のパーオキシダーゼ活性との相関関係は認められなかった. 以上の実験結果から日本産伝統雑穀類には, 質的に異なる抗酸化・ラジカル消去活性が存在することが示唆された.
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© 2008 産業医科大学
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