Journal of UOEH
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長期生存が得られた頚髄膠芽腫の一例
松本 大樹浦崎 永一郎副島 慶輝中野 良昭横田 晃西澤 茂
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2008 年 30 巻 4 号 p. 413-420

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抄録
頚髄を原発巣とする膠芽腫は非常にまれな疾患であり, 脊髄腫瘍に占める割合は約1.5%とされ, その臨床的特徴は大脳に発生する膠芽腫と比較し, 急速進行性, 予後不良であり, 平均生存期間は12ヶ月と報告され, 髄腔内播種や水頭症を容易に合併することが知られている. そのため過去の報告では手術に加えて全脊髄照射による放射線治療が主体となっていた. 今回われわれは, 21歳男性の頚髄膠芽腫に対し, 手術, 放射線治療, 化学療法による積極的な集学的治療を施行し, 発症から26ヶ月間の長期生存が得られた症例を経験したが, その主たる要因は初回部分照射と再発時の追加照射による局所コントロールにより髄腔内播種の発生を遅延させたことであると考えられた.
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© 2008 産業医科大学
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