Journal of UOEH
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インビボマイクロダイアリシスとオペラント行動を用いて有害化学物質曝露後の神経伝達物質と学習行動を同時に評価するための動物モデルの確立
ウィンシュイ ティンティン北條 理恵子美津島 大中島 大介山元 昭二藤巻 秀和
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2009 年 31 巻 1 号 p. 1-11

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抄録
揮発性有機化合物の脳機能におよぼす影響に関しては, 不明な点が多く残されている. そこで, トルエン曝露による脳への影響についてマウスの海馬におけるインビボマイクロダイアリシスによるグルタミン酸レベルとスケジュールコントロールによるオペラント行動を用いて学習機能を同時に測定できる動物モデルシステムについて検討した. その結果, トルエン曝露によるマウス海馬でのグルタミン酸量の変化と同様な学習行動の変化を観察することができ, この動物モデルシステムが有害化学物質の曝露による海馬における神経伝達物質の変化と学習行動とのかかわりを評価するのに有用である可能性を示した.
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© 2009 産業医科大学
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