Journal of UOEH
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産業看護学実習の目標到達度と実習内容の関連
中谷 淳子原 善子池田 智子石原 逸子
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2010 年 32 巻 1 号 p. 83-92

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抄録
産業医科大学産業保健学部看護学科における産業看護学実習のより効果的な方法を検討する目的で, 本研究への同意が得られた63名の学生の実習評価表より, 実習目標の到達度と関連する要因を分析した. 14項目の小目標に対する4段階評価において, 学生の自己評価の平均はすべて目標達成の目安である3.0以上であった. しかし企業で実習した学生と労働衛生機関で実習した学生の自己評価を分けて比較すると, 11項目において労働衛生機関で実習した学生の方が自己評価の平均が低かった. 今後の課題は, 1. 実習最終日の学内報告会後に目標到達度を再評価する機会を持つ, 2. 実習施設の特徴を考慮した目標を設定する, 3. 実習内容を目標に繋げるための十分な助言を与えることである.
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© 2010 産業医科大学
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