Journal of UOEH
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臨地実習における学生カンファレンスに対する看護師の認識
室屋 和子河内 しのぶ
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2011 年 33 巻 1 号 p. 63-72

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抄録
臨地実習における学生カンファレンスに対する看護師の認識を明らかにする目的で, 看護実習指導者講習会受講生への調査を行った. その結果, カンファレンス指導時に困難と感じている割合が多かったのは, 「ディスカッションのすすめ方が未熟」, 「学生同士で活発な意見交換ができない」であった. カンファレンスに影響があると考える割合が多かったのは, 「学生同士の協力」, 「テーマ」であった. 実習指導の経験のない群は, ある群に比べカンファレンス時の「沈黙」に困難を感じ, 経験のある群はない群に比べカンファレンス時の「場の物理的環境」がカンファレンスに影響があると考えていた. 学習効果についての自由記述より, 「問題解決技法の習得」, 「看護の視野の広がり」, 「看護職としての態度の育成」の3カテゴリが見いだされた.
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© 2011 産業医科大学
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