抄録
日本の医療保険制度は毎年増え続ける医療費の増加をどの様な形で健全化するかが焦点となっている. このような背景のもと, 臨床検査を取り巻く環境も, 検査項目の包括化や診療検査等計画表(クリニカルパス)導入により厳しさを増している. 増えることのない収入を考えるより, いかに支出を抑えるかを, 診断群分類別包括評価(Diagnosis Procedure Combination; DPC)に拘束されている病院の臨床検査部は考えなければならない. 今回, 過剰な検査および不必要かつ無駄な検査依頼の実態調査を行いその対策を試行した.