抄録
広い範囲の副腎髄質細胞において神経入力および試薬により誘発される興奮性の変化を調べるために,Ca2+イメージング法を開発した.ラットおよびモルモットの副腎髄質に副腎静脈を介して逆行性にCa2+ 指示薬を取り込ませた.副腎に残存する神経線維を電気刺激すると,副腎髄質細胞にシナプス応答が誘発された.試薬は潅流液中に加えて副腎髄質に投与した.この方法により,γ-aminobutyric acid(GABA)がモルモットのほぼすべて,ラットの40%の副腎髄質細胞において細胞内Ca2+ 濃度の上昇を引き起こすことが分かった.