Journal of UOEH
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二酸化チタンナノ粒子が誘導する炎症反応に核内因子κBが関与していない
ドナルド ウィルソンマゼン ザクートジョン フン ホーユンキー パクチュルホ オーク上野 晋
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2012 年 34 巻 2 号 p. 183-191

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抄録
近年における研究によると,二酸化チタン(TiO2)ナノ粒子が肺,腎臓,肝臓および脳など様々な細胞で炎症反応を誘導することが示されている.その炎症反応が誘導されるメカニズムについては未だ明らかとされていないが,これまでの文献によると酸化ストレスがその根本的な役割を果たしていることが示唆されている.一方,核内因子κB(NF-κB)が炎症性サイトカインに反応して活性化されることも示されている.そこで本研究では,ヒト肺上皮腺癌(A549)細胞において,TiO2が誘導する炎症反応にNF-κBが関与しているかを検討した.24時間処理後におけるA549細胞からのIL-8放出量は対照群と比較して,10,50および250 μg/mlのP25 TiO2ナノ粒子において統計学的に有意に増加した.IL-8放出量の結果は,報告された知見を裏付けるものである.しかしながら,P25で6 時間処理した後のNF-kBのDNAへの結合性には影響を与えなかった.NF-κB検討の結果から,NF-κBのDNAへの結合がTiO2誘導性の炎症反応を生じるための転写経路とは考えにくい.
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© 2012 産業医科大学
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