Journal of UOEH
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健康食品のノコギリヤシ(Saw Palmetto)が原因と考えられた横紋筋融解症の1例
花香 未奈子吉井 千春矢寺 和博伊藤 千与長神 康雄長田 周也山崎 啓西田 千夏川波 敏則川波 由紀子石本 裕士迎 寛
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34 巻 (2012) 2 号 p. 193-199

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抄録

症例は82歳男性.慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease : COPD),肺結核後遺症などで当科外来通院中であった.通信販売で購入した5種類の健康食品を服用した翌日より38℃台の発熱が出現した.血液検査にて腎機能障害,炎症反応の上昇,creatine kinase(CK)の高値を認めた.病歴と検査データから横紋筋融解症,急性腎不全が疑われ,大量輸液にて解熱し,改善を認めた.5種類の健康食品のうちノコギリヤシの薬剤リンパ球刺激試験(drug lymphocyte stimulation test: DLST)が陽性であり,ノコギリヤシによる横紋筋融解症と考えられた.本例は健康食品が原因の横紋筋融解症の日本での初報告である.

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© 2012 産業医科大学
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