Journal of UOEH
Online ISSN : 2187-2864
Print ISSN : 0387-821X
ISSN-L : 0387-821X
[短報]
日本産伝統雑穀類のぬか抽出液の免疫調節作用-LPS活性化マクロファージの一酸化窒素(NO)およびサイトカイン産生に対する影響
細田 明美岡井 康二笠原 恵美子井上 正康清水 雅富碓井 之雄関山 敦生岡井(東) 紀代香
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 34 巻 4 号 p. 285-296

詳細
抄録

日本の伝統的な雑穀であるあわ・ひえ・もちきびのぬか部分のメタノール抽出液についてLPS活性化マクロファージ(RAW264.7細胞)の一酸化窒素(NO)およびサイトカイン産生に対する影響を検討した.その結果,すべての雑穀抽出液がLPSで活性化されたマクロファージによるNO産生や炎症性サイトカイン(IL-6やTNFα)の産生を有意に抑制したが,もちきびの抽出液の抑制作用がもっとも強かった.またこれらの雑穀抽出液の抑制作用はマクロファージに対する細胞障害作用によるものではない事を明らかにした.一方,炎症抑制性サイトカインであるIL-10の産生は抑制しなかったが,もちきびの抽出液は有意の促進作用を示した.またこれらの雑穀抽出液のNO産生や炎症性サイトカイン産生の抑制の程度はそれぞれの抽出液に含まれるフェノール化合物の含量と関連することが示唆された.

著者関連情報
© 2012 産業医科大学
次の記事
feedback
Top