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Journal of UOEH
Vol. 35 (2013) No. 1 pp 25-31

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http://doi.org/10.7888/juoeh.35.25

[症例報告]

症例1は80歳男性.鉄欠乏性貧血に対し約5年間にわたり含糖酸化鉄を経静脈投与され,両膝痛が出現した.低リン血症(1.4 mg/dl),fibroblast growth factor 23(FGF23) 248.8 mg/dlと高値より,FGF23関連骨軟化症と診断した.含糖酸化鉄の投与中止のみで,1ヶ月後には症状は改善し,血中リンやFGF 23も正常化した.症例2は63歳女性.36歳時,胃癌に対し胃切除術を施行された.下肢痛が出現し,低カルシウム血症(8.3 mg/dl)および低リン血症(2.2 mg/dl),レントゲンで著明な骨陰影減弱を認め,骨軟化症と診断した.25(OH)D 5 pg/ml以下と低値であり,Alfacalcidol 1μg/日の内服により,2ヶ月後には症状は改善した.これらの症例により原因不明の疼痛患者を診た際に,医原性の骨軟化症も鑑別にあげる必要がある.

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