Journal of UOEH
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診断群分類(DPC)データを用いた地方中核病院の現状分析-医療計画への地理情報システム(GIS)の応用-
酒井 誉村松 圭司松田 晋哉
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2013 年 35 巻 1 号 p. 39-49

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抄録
各都道府県は平成25年度から実施される都道府県別の新たな医療計画を平成24年度中に策定する必要がある.今回の策定では,特に人口規模が20万人未満の2次医療圏で,入院医療において,流入患者の割合が20% 未満,流出患者の割合が20%以上の場合は,地理的条件などの自然的条件,交通事情など社会的条件に考慮し,それぞれ医療圏の流入・流出の患者割合と患者動向,医療圏の面積や基幹となる病院までのアクセス時間などを踏まえ,見直しを行うこととされている.長野県と長野県内において見直し基準に該当する木曽医療圏の中核病院である長野県立木曽病院の救急医療とがん医療について,厚生労働省診断群分類(DPC)公開データを用いて,地理情報システム(GIS)による現状分析を行った結果,長野県と木曽医療圏は,救急医療とがん医療について2次医療圏として自己完結していて,現在の医療圏を維持することが望ましいと考えられた.
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© 2013 産業医科大学
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