Journal of UOEH
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慢性関節リウマチおよび全身性エリテマトーデスにおける血清シアル酸の臨床的意義
大田 俊行植村 昭男江藤 澄哉鈴木 秀郎
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1985 年 7 巻 4 号 p. 401-407

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抄録

慢性関節リウマチ(RA)および全身性エリテマトーデス(SLE)における血清シアル酸(SA)の測定意義について検討した. まずRAではSAは赤血球沈降速度(ESR)と強い相関(n=30, r=0.74, P<0.001)を示し, 疾患活動性の指標および治療指針として従来より用いられてきたESRに代用出来る可能性が示唆された. 一方SLEでもSAとESRの間に相関(n=22, r=0.62, P<0.01)を認めたが一般にSLEの活動性の指標となる抗DNA抗体および補体価との間に有意な相関を認めずSLEの活動性をみる検査としては適さないと考えられる.

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© 1985 産業医科大学
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