Journal of UOEH
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帯状疱疹痛症例に対する神経ブロック療法の効果
椿 隆行福井 準田中 孝夫緒方 政則中村 征矢
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1987 年 9 巻 1 号 p. 45-51

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抄録
産業医科大学麻酔科を受診した帯状疱疹患者230名について調査した. 50才以上の患者が67.8%(156名)を占めた. 高齢者ほど, また, 神経ブロック療法の開始が遅れるほど疼痛が残る傾向にあった. 発症から1か月以内に神経ブロック療法を始めた患者の94.2%に良好な疼痛の寛解が得られた. 発症から2か月以上疼痛の続いた患者の78.6%に神経ブロックによって疼痛寛解が得られた. 現在のところ発症早期からの神経ブロック療法が急性期の疼痛にも帯状疱疹後神経痛の予防にも最もすぐれた治療法であると考えられる.
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© 1987 産業医科大学
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