Journal of UOEH
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後頸骨神経刺激による体性感覚誘発電位の初期皮質成分の多様性
辻 貞俊村井 由之
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1987 年 9 巻 3 号 p. 287-298

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抄録
後頭骨神経刺激による体性感覚誘発電位(SEP)の初期皮質成分の頭皮上分布およびトポグラフィーを12名の正常者について検査し, 初期皮質成分の起源を検討した. 正常者では初期皮質成分のトポグラフィーおよび頭皮上分布には三つの様式があった. 12名中5例では初期陽性一陰性電位は刺激と同側の中心・頭頂部ないし正中部に分布がみられた. これらの成分の起源は刺激と対側中心傍小葉後部にある大脳感覚野にあり, 起源となる双極子が正中部で垂直方向に向いているためと推測される. 他の5名では, P37とN36, N45とP43成分が左右半球で位相逆転を示し, これらの起源は刺激対側中心傍小葉後部に存在する水平双極子による出現機序が推測される. 残り2名はN36, P43成分が刺激対側半球優位に分布し, この出現機序は対側中心傍小葉後部にある垂直双極子が対側半球の方向にむいているためと考えられる. 下肢刺激時の初期皮質SEPの頭皮上分布は正常者でも多様性があるため臨床応用時には考慮する必要がある.
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© 1987 産業医科大学
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