2004 年 30 巻 p. 181-192
本研究では,住宅用エネルギー消費量のうち,照明・コンセント用電力消費量と住まい方の関連性を明らかにすることを目的として,東北地域の住宅を対象としてアンケート調査と実測調査を行った。アンケートの調査件数は329件であり,電気機器の所有台数や使い方,エネルギーに対する意識等について調査した。また,エネルギー消費量を用途別に分類し,数量化分析を用いて照明・コンセント用エネルギー消費量に影響を及ぼす因子を明らかにした。実測調査では,戸建住宅1件と集合住宅1件の電力消費量を測定し,消費量の機器別内訳と待機電力の割合を明らかにした。また,省エネメニューを提示して実行してもらい,その効果について検討した。