本研究の目的は「住宅の戸数密度を基本指標として土地利用の計画を立てそれに基づいて住宅地像を描く手法を開発すること」である。研究は,①住戸密度計画の具体性と現実性を示すためにイギリスの開発許可とデザインガイドの制度を把握する,②住戸密度による住宅地像の把握および土地剰用計画としての住戸密度指標の可能性を検討する,③地区レベルの計画として住戸密度による居住地像設定とデザインガイドの有効性を検討する,を行った。結果として,イギリス都市計画における住宅戸数密度の役割が明らかになり,また,目本の土地利用計画技術および住宅地のデザインガイドの基礎として住戸密度が重要な役割を持つことが明らかになった。