2016 年 42 巻 p. 179-190
本研究のケーススタディは,フィリピンの仮設住宅計画に基づいている。特にTaclobanタクロバン市は,2013年11月8日に発生したヨランダ台風により多大な被害をもたらした。市の70%以上が破壊され,4万戸の住宅が半壊し,2万戸の住宅は全壊した。そのため,タクロバン市と国の国土交通省(DPWH)は北部の土地に,仮設住宅と恒久住宅のプロジェクトを台風の後から開始した。本研究は,このタクロバン市の住宅地の現地調査に基づいている。都市と建築デザインの分析,建設プロセスの分析,そして使用と管理の時間経過の変化を明確にしていく。タクロバンの災害に対する改修のプロセスの中で,仮設住宅は長期使用をする可能性が高いとされる。