2022 年 48 巻 p. 25-36
本研究の目的は,ウォーカビリティの観点から,オールドNTの将来シナリオを評価することである。その方法として,マルチスケール分析法を採用して,大阪府茨木市山手台を事例としたシナリオ・プランニングと,大阪府のオールドNTを対象としたWebアンケート調査を行った。その結果,オールドNTの将来シナリオとして,循環交通型シナリオ・ヘルスケア型シナリオ・親子近居型シナリオ・リモートワーク型シナリオが想定されることを解明した。また,ウォーカビリティ評価に基づく各オールドNTの地域性に合わせて,循環交通型シナリオと,ヘルスケア型シナリオや親子近居型シナリオを組み合わせて目指す有効性を解明した。