抄録
三陸海岸の3つの地区(宮古市田老地区,山田町船越地区,大槌町吉里吉里地区)を対象に,東日本大震災の「復興のあと」に,住まいの空間と語り継ぎがどのように変化していくのか,そのあるべき姿を考える基礎的な研究を行った。住まいの空間については,①都市施設と住宅地の関係で空間構造を捉える,②個々の住宅地の性質を地理情報データより分析する,③防災集団移転地における住宅を類型する,の3つの分析を行い,今後の住まいの空間の変化について考察した。語りについては4名の語り部の語りと地区の風景の対応関係を,視点場と視対象の関係に注目して分析し,住まいの空間がどのように語り継がれていくのかを考察した。