抄録
高齢者の自宅に学生が同居する異世代ホームシェア「次世代下宿『京都ソリデール』事業」を対象に,間取り調査とヒアリング調査を行い,シニアと学生は最小限のルールのもとで互いの生活スケジュールを守りながら,適度な距離感による関係性を築き,安心感と日常的な交流を得ることによる生活環境の向上と精神的な充足感を得ながら,異なる世代からの刺激や学びによって自己の成長を実感できる住まい方となっていることを把握した。一方でシニアの自宅に「同居する」学生の立場からは,学生の個室から共用スペースに行く際に,シニアの個室の前を通らない動線,リビングに寄ることを状況に応じて選択できる動線の確保が望ましいことを指摘した。