36 巻 (2005) 4 号 p. 103-107
今回猫の腎移植において、ドナーとして用いた実験猫の左腎動脈は2本で、2本とも腹部大動脈から直接分岐していた。分岐部の腹部大動脈を筒状に切離して左腎を摘出した。摘出した腹部大動脈壁を形成した後、レシピエントの切離した外腸骨動脈分岐部と外径を合致させ、端々吻合した。再灌流後、ドナー、レシピエント共に血流はよく、術後の後肢の麻痺も観察されなかった。以上より、猫の腎移植において、様々な症例に対応するための高度なマイクロサージカルテクニックが必要であることが示された。