獣医麻酔外科学雑誌
Online ISSN : 1349-7669
Print ISSN : 0916-5908
ISSN-L : 0916-5908
短報
硬膜外カテーテルを用いて骨転移によるがん性疼痛管理を行った犬の1例
井芹 俊恵原口 友也岩崎 大樹西川 晋平板本 和仁仲澤 宏谷 健二伊藤 良樹中市 統三田浦 保穂
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 45 巻 2 号 p. 33-38

詳細
抄録

がん性疼痛の中でも特に骨転移によるものは重度の痛みを伴う。今回、通常の疼痛管理では痛みをコントロールできない悪性毛包上皮腫の胸椎骨転移をきたした犬に対して、胸椎を中心とした硬膜外カテーテルを留置し局所麻酔薬の単回投与を繰り返したところ、明らかな副作用は観察されず、良好な疼痛管理が可能であった。犬の骨転移を伴うがん性疼痛に対して硬膜外鎮痛は有効な鎮痛手段になりうると考えられた。

著者関連情報
© 2014 獣医麻酔外科学会
前の記事
feedback
Top