獣医麻酔外科学雑誌
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成長期における先天性肘関節外方脱臼の1治療例
中山 一也永岡 勝好山田 一雄
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1998 年 29 巻 4 号 p. 117-123

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抄録
先天性肘関節外方脱臼を起こした生後4ヵ月齢の雌の仲に対し, 早期の内に観血的方法により脱臼の整復と肘関節の運動に影響を及ぼす筋肉 (上腕三頭筋) のアライメントの矯正を行ったところ, 術後の関節機能の早期回復という良好な結果を得た。肘関節脱臼に限らず, 脱臼整復を成功させるには早期 (骨格に変形が生じる前) に関節および関連筋肉群を解剖学的および機能的に正しい位置に整復させる必要があると考えられた。
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